ドクターサイクル 店主のブログ

自転車修理・メンテナンスの専門店です。京都は四条大宮近くで営業中です。

アロー。

皆様お疲れ様です。夏の感じがありますね。ドクターサイクルでございます。

今回は先日オーバーホールをさせていただいた自転のご紹です。

 

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整備後の写真です。非常にシンプルな自転車で、いかしていますね。

 

ワタクシは恥ずかしながら知らなかったのですがアロー自転車?アローバイク?という自転車だそうで、ちゃちゃっとグーグルさんに聞いてみると東京の方で40~50年前からオリジナル自転車を作られているそうで、有名なお店さんのようです。

 

何種類かフレームがあって好きな色やハンドルの形状なんかを選んで注文するみたいで、お客様に聞いたところによると組立も一緒にさせてくれるのだとか。愛着わきそうでいいですね。

 

で、こちらの自転車も愛着をもたれ早10年、ほぼ毎日乗られているとの事。ありがたくも当店にメンテナンスのご依頼をいただきました。

 

ではではとりあえずはバラしていきましょう。

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ざっくり今回交換した部品です。使用頻度も高く、これまで本格的にメンテナンスはされた事がなかったようなので回転部分はほぼアウトでございました。

 

まずBB。(ボトムブラケットの略、たいがいビービーと呼ばれます。)

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前回のブログで紹介した左右のクランクとクランクを繋いでいる軸ですね。よく自転車の心臓とかなんとか呼ばれてる大事な部品です。傷だらけになってますね。要交換でございます。

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こんな感じで軸の両側にベアリングがついて回転します。ここの不具合を放置するとクランクがグラグラしたり、このベアリングが木っ端みじん(誇張でなく)になったりします。

ちょっとペダルを触ってみて、ぐらんぐらんするようなら既に手遅れかもしれませんが、ちょっとガタつきがあるくらいなら増し締めのみで治るかもしれません。

 

あと今回はこの部分を分解するときに何かが引っかかってスムーズに外れなかったのですがフレームにバリ?と呼んでいいのか何か飛び出してました。

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原因はよくわかりませんが削ってならしておきました。

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そしてグリスを塗って組み立てます。

 

 

お次は後輪。

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こちらの自転車にはちょっと珍しいコースターブレーキというブレーキがついておりまして、ブレーキレバーでワイヤーを引っ張るのではなく、ペダルを逆回転させるとブレーキがかかるという仕組みになっております。

そのブレーキの部品が後輪の軸に組み込まれております。

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なかなか伝わりづらい写真です。ブレーキに関してはちゃんと作動してましたが先ほどのBB同様に回転軸が傷だらけでございました。

ので今回は部品を一式交換させていただきました。

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こんなんです。

前輪も同様に分解グリスアップしております。あとは主にお掃除とだいぶゆるくなっていたスポークを張りなおしたりといった感じでしょうか。

20年を目指して大事にしてもらえるといいですね。ご依頼ありがとうございました。

 

 

あと今回の作業をしながら思ったのはこういうフルオーダーとまではいかなくてもオリジナル感があってシンプルな自転車なら販売もいいなあ、という事でした。

 

当店が修理専門として始めたのは、なんていうんでしょう。ワタクシがさほど自転車通でもないですし、自信をもってオススメ出来る自転車が特にないからというのが大きいんですよね。だったら元々お客さんが大事にしている自転車の修理をしよう。というそんな流れでした。語幣がある感満々ですがすいません。

 

まあ、なんにせよシンプルであれるという事は素敵な事ですね。雑なまとめになりましたが今回はこの辺で。

 

 

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