お疲れ様です。気付けば10月でした。ドクターサイクルでございます。
前回はお客様との会話の事でしたが今回もちょこちょこお客様から聞かれる事を1つ。
「以前はどこかの自転車屋さんで修業してたの?」的な事ですね。
まあ別にこの質問をくださった方々も大して興味があるわけではなく、軽めの世間話ではあるのは明白ですが一応店主の自転車屋としての素性などを紹介させていただこうかと。(どこの馬の骨ともわからぬワタクシに案外思い切ったご依頼をくださる方もいらっしゃいますので)
はい、ではまず自転車の販売店ではなく「修理屋」という需要が有るのか無いのかよくわからない店を始めるあたり、腕によほど自信があるのかと思いきや別にそうでもありません。いたって普通です。
自転車の仕事を始めてからは約10年ほどが経ちますでしょうか。ただ、自転車屋さんで働いた期間というのはそう長くありません。
じゃあ今まで何をしていたのかといいますと京都市内のとあるレンタサイクル屋さんで貸し出す自転車の修理や整備の仕事をしておりました。
働き始めた当時は全くのド素人でございまして、その店には先輩整備士がいるわけでもなかったので、並行して自転車チェーン店で1年間ほどアルバイトをさせていただいたりもしました。
振り返ってみれば1年程度の掛け持ちアルバイトで大した成長などするはずもなく、その後は特に師匠も持たぬままレンタサイクル屋さんで試行錯誤しながら色々覚えていったという感じです。
その店では200台くらいある自転車を管理していたんですが、大半はシティサイクル。いわゆるママチャリでした。あとは電動アシストやクロスバイクなんかも。京都という土地柄もあり観光客の方が多く、体の大きな海外の方も頻繁に利用されたりとなかなかにハードに使われる自転車達でしたね。毎日のように10kmや20kmは走ってたんじゃないでしょうか。
タイヤ、ブレーキ、チェーンなどの消耗部品は気付けば擦り減り、全く想定していない壊れ方(壊され方?)をしたり、時にはお客さんから整備不良をご指摘いただいたりと。まあ色々ありました。
そんな中で、どうすれば乗り心地が良くなるのか、また壊れにくくなるのかをずっと考えていたように思います。(よくお店の自転車がぶっ壊れる夢を見てました...)
と、いうのもレンタサイクル屋さんなので「お客様の為に!」と、いうのも嘘ではないですが、己が整備、修理した自転車達はもれなく全部帰ってくるんですよ。いい加減な仕事をすればやり直すのは己なんです。
原因不明の故障に悩まされたり、その原因やちょっとした整備のコツなんかを発見したりする事に喜びを見出したりと、そんな事を10年近く繰り返し繰り返しやってきたわけでございます。
師匠がいない分、問題に直面した時は自分で調べて考えてやってきたので、随分のろのろと成長してきたんだと思いますが、己の失敗はほぼ全て突きつけられてきたので仕事はそこそこ身についてるんではないかと思ったりもしております。
ただまあ弱みというんですかね、いわゆる自転車業界とはちょっと違う所にいたわけなので、業界の常識みたいなものがあるとしたらほぼ知らないです。
新しい情報なんかも勉強はしているつもりですがどうしても疎くなりますし、「え?そんな事も知らんの?」みたいな事がまだまだ山積みだと思います。
とまあそんな感じでございます。
お店の営業を続けているうちは日々成長していきたいと思っておりますので、そんな当店でよければお気軽にご依頼くだされば幸いです。
この旗ができるだけ誇大広告にならぬようにやっていきたいと思います。
ではまた次回に。
【ドクターサイクル】
京都市中京区壬生賀陽御所町22-2
(075)366-8360
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