お疲れ様です。京都は四条大宮より自転車修理のドクターサイクル店主でございます。
今回は作業事例ということで、先日ベルトドライブの自転車を修理させていただきました。
一般的な自転車と違ってチェーンの代わりにベルトが使われています。
最近だとブリヂストンの自転車なんかにはよく使われていると思います。今回は丸石サイクル製。
このベルト車の最大のメリットは注油が必要無いという事でしょうか。素材はゴム?樹脂?カーボンとか詳しくはアレなんですが、ほったらかしても錆びる心配はありません。
今回はこのベルト車が漕いだ時にギーコギーコと結構な音鳴りがするという事でした。
10年近く?とか長く乗られている車体で、以前もどこかで修理を依頼されたそうですが結果は良くならず。ベルト周りを全交換しないと駄目かもと診断されたようです。
で、当店にお鉢が回ってきました。ふむふむとまずは点検。それほど自転車の歴史に詳しくないですが、このベルトドライブというのは結構古くからあるようで当店でも大分年季の入った車体を何度か見たことがあります。
チェーンと違って普通に使ってる分にはかなり寿命は長いと思うので、そんな全交換って事ないんじゃないかと思い原因を探ります。
↑チェーンリングに当たる部分。特に欠損や目立った摩耗などないように見えます。
こちらは後輪のスプロケット。こちらも同様。
ベルト自体にもひび割れや欠損などは見受けられませんでした。
ただ後輪のシャフトに若干のガタつきがありましたのでそちらを調整。で、ギヤ周りの掃除をして組み立て直したら無事に音は鳴りやんでスムーズに動くようになりました。
というわけで原因はベルト周りではなく後輪にあったという事です。
こういったベルトの車体なんかは数が比較的少ないので事例がふんだんにあるわけではないのですが、今回はなんとかなりました。というお話でした。
当店なら何でも直せます!とか言いたいとこですが、そんなわけはありません。
でもですね、日々作業をしていると思ったよりもいい加減な修理跡とかは見かけるわけで...
この前もスポーク折れたから直せないと言われて買い替えたと仰ってた方もおられましたし、案外買替を勧められても直せる自転車って多いですよ?とか言ってみます。
もし長く乗りたい自転車があるなら是非ご相談いただければ幸いでございます。出来るだけ何とかしたいと思ってますので。
ではまた次回に。
【ドクターサイクル】
京都市中京区壬生賀陽御所町22-2
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※自転車に関する事ならお気軽にご相談くださいませ。